漢方皮膚科
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漢方皮膚科
当院では皮膚疾患に対して漢方エキス製剤(煎じ薬でなくパック剤のこと)を取り入れた治療を行っています(保険診療)。
皮膚疾患において漢方治療の使い方
湿疹、じんま疹、ニキビ、毛嚢炎、円形脱毛症、しもやけ、手湿疹、酒さ、乾癬、掌蹠膿疱症などさまざまな皮膚疾患に対して漢方薬を使用します。
- 皮膚の赤みや痒みを緩和する
- のぼせやほてりなどの熱を冷ます方剤を服用する
- かゆみによるストレス、不眠に対して服用する
- 月経周期で悪化する皮膚病や成人ニキビに対して、ホルモンバランスを整える方剤を服用する
- 冷え性体質の改善のため、末梢循環を改善する方剤を服用する
- 毛のう炎やせつ、酒さなど化膿性疾患に対して抗生物質と併用し化膿を抑える方剤を服用する
- 蜂やアブなどの虫刺されに対して服用する
- 寒冷蕁麻疹など西洋医学では対応が難しい疾患に対して附子などを冷えを改善する方剤を併用する
- 漢方薬で便秘を改善することで皮膚症状が改善することがある
などたくさんの使い方が考えられます。
皮膚症状や体調、冷えがあるのか熱を持っているのか、体格が虚しているのか充実しているか、乾いているのか湿っているのかなどを総合的に判断して、処方薬を決定します。
まずは、2週間服用してみてください。少しでも改善が見られたり体調がいい方に好転しましたら継続します。なにか不都合な症状があれば変更を検討します。
漢方の注意点
まれに胃腸障害、むくみ、せき、アレルギー反応や肝機能障害などの副作用が起こることがあります。
長期服用になる場合には、定期的な血液検査をご案内します。
具体例
湿疹によく使う漢方薬
- 消風散:総合湿疹薬(風邪でいうPL顆粒みたいな薬)。
- 黄連解毒湯:体力が充実している人向け。痒み、赤みなどの熱、ほてりを冷ます。頭から湯気が出るほどイライラしている人にどうぞ。
- 白虎加人参湯:ほてりを伴う顔面紅斑に。アトピー性皮膚炎で顔の赤みが気になる方向け。
- 治頭瘡一方:頭部や顔面のじくじくした湿疹。特に子供の頭部に。頭皮の脂漏性皮膚炎など。
- 温清飲:色つやの悪い乾燥した湿疹に使います。
- 当帰飲子:カサカサした乾燥気味の湿疹に。
- 越婢加朮湯:虫刺されや汗疱性湿疹などに。
- 温経湯:主婦湿疹、カサカサした手湿疹に。
にきびによく使う漢方薬
- 清上防風湯:発赤、化膿傾向が強いニキビ。思春期ニキビ。
- 十味敗毒湯:小型のニキビがパラパラ出る方。
- 荊芥連翹湯:ニキビが慢性化して黒ずんでいる方。
- 桂枝茯苓丸加よくいにん:生理時に悪化のあるタイプ。
しもやけ(凍瘡)
- 当帰四逆加呉茱萸生姜湯:苦いです。